転写紙とは

製品への絵付けを行うために、印刷工法(シルクスクリーン印刷)で形成するシートを指します。
また多層・多色のパターンを形成することができるため、直接印刷や塗装と異なり、加飾工程を大幅に短縮します。

水転写紙の貼り付け例

シルクスクリーン印刷とは

版を用いて色を一色ずつ印刷する印刷技法です。
インクジェット印刷よりも厚く印刷できるため、耐摩耗性に優れ、また発色も良いのが特徴です。

シルクスクリーン印刷作業
  • デザイン制作
  • 製版
  • プリント
  • 完成

転写紙のメリット / デメリット

メリット

  • 紙であるため、在庫管理がしやすい
  • 後加工のため、余剰在庫を減らせる
  • 複雑な形状に加飾ができる
  • 高精細、多彩多色を表現できる
  • 多彩多色性
  • 複雑な形状への加飾

デメリット

  • 転写紙を貼る工程は手作業になる
  • 焼成を行うため、熱に弱い素材は不向き

貼り工程

転写の仕組み

水溶性バインダー(糊)がかかっている転写紙に、インク(デザイン)とカバーコートを印刷します。この転写紙を水に浸すことで、水溶性バインダーが溶かされ、インクとカバーコートの層が遊離します。

転写の仕組み

転写後は、用途に合わせて焼成を行います。これにより、インク層を硬化密着させます。
※焼成の工程は弊社では対応していませんが、焼成を行う会社を紹介することは可能です。