転写紙とは
製品への絵付けを行うために、印刷工法(シルクスクリーン印刷)で形成するシートを指します。
また多層・多色のパターンを形成することができるため、直接印刷や塗装と異なり、加飾工程を大幅に短縮します。
シルクスクリーン印刷とは
版を用いて色を一色ずつ印刷する印刷技法です。
インクジェット印刷よりも厚く印刷できるため、耐摩耗性に優れ、また発色も良いのが特徴です。
転写紙のメリット / デメリット
メリット
- ● 紙であるため、在庫管理がしやすい
- ● 後加工のため、余剰在庫を減らせる
- ● 複雑な形状に加飾ができる
- ● 高精細、多彩多色を表現できる
デメリット
- ● 転写紙を貼る工程は手作業になる
- ● 焼成を行うため、熱に弱い素材は不向き
貼り工程
転写の仕組み
水溶性バインダー(糊)がかかっている転写紙に、インク(デザイン)とカバーコートを印刷します。この転写紙を水に浸すことで、水溶性バインダーが溶かされ、インクとカバーコートの層が遊離します。
転写後は、用途に合わせて焼成を行います。これにより、インク層を硬化密着させます。
※焼成の工程は弊社では対応していませんが、焼成を行う会社を紹介することは可能です。